今日は定期的に行われる会議の
活性化についてお伝えします。
週に一度や、月に一度の定期的な会議を、
実施されている会社はたくさんあります。
この定期的に開かれる会議に、
あなたの会社では、
参加者全員が主体的に参加されていますか?
それとも、単なる報告会になっていますか?
会議も貴重な仕事の時間ですから、
全員が前向きなエネルギーを生み出して、
現場に戻れる場にしたいものです。
今日ご紹介する相談者はGさん。
子ども向け遊具メーカーの
人事総務を担当されています。
Gさんの会社では、月に一度、
営業や商品管理など各部門の部門長が集まり、
活動実勢等の情報を共有する
会議を実施しています。
会議の主催者であるGさんは、
この月に一度の部門長会議が毎回、
できた、あるいはできなかっただけの
報告会になっている状況を憂いていました。
「毎月やってるんですが、やったところで何かが変わっているという感じがしないんですよね。何とかしなければと思っているのですが」
とGさんはおっしゃいます。
そこで私は
「何のために会議をしているのですか?」
と質問しました。
Gさん「各部門が会社のビジョンに向かうためです」
私「何のために会社のビジョンに向かうのですか?」
Gさん「遊具の売り上げが増えると、子どもの笑顔も増えるからです」
私「何のために子どもの笑顔を増やすのですか?」
Gさん「働いている自分たちは、子どもたちに夢を与えるのが好きだからです」
私「どうして、子どもたちに夢を与えるのが好きなんですか?」
Gさん「私たちは子どもの頃、友だちと遊具を通して楽しく遊んだ経験を持っています。この気持ちが原点にあるから、大人になっても楽しんで遊具づくりをしています。今の子どもたちにそれを感じてほしいですから」
私「その為に会議を開いていますか?」
Gさん「!」
会議を開く理由が明確になったGさん。
私がやったことは単純なことです。
「WHY」を繰り返した。
ただこれだけです。
そして次の質問をします。
「会議を始める前に、今の私のように『WHY』を繰り返してみてから始めるとどうなります?」
Gさん「会議が単にできたかできなかったかだけではなく、ワクワクしながら参加できるし、他の部門のやってることへの理解も格段に進みますね」
もうGさんには、
今後の会議の在り方がイメージされました。
あとは、イメージ通り実行するだけです。
人は、正論で動くのではありません。
個人個人の価値観に基づいた理由があれば、自然と動き出すのです。
価値観に基づいた理由のために、
行動するとどうなるか?
すると、
その先のビジョンが鮮明に見えてきます。
「WHY」を繰り返してから議論に入る。
そんなに時間のかかることではありませんし、
会議前の課題として、あらかじめメールで
回答を集めてもいいでしょう。
皆さんにも会議の活性化への
ご参考になれば幸いです。
今後の、Gさん主催の課部門長会議が
どう変化するのか、
報告を聴かせていただく楽しみができました。
会議には何のために参加しているか
自覚していますか?