受験シーズンですね。

先日、今年から始まった「大学入学共通テスト」が行われましたが、
今日はうちの長男が以前「センター試験」を受けた時の話をします。

彼は受験の日の朝、起きると、
やれ果物を食べるとブドウ糖が取れて
脳のエネルギー力が高まるとか、
魚を食べるとDHAが取れて、
脳が活性化されるだのと、
いつもは言わないようなことまで
にわかに言い出しました。

妻もそれに合わせてか、
リンゴをむき、魚を焼いて、
朝食に出しています。

さらに長男は、
「緊張しておなかが痛い」と言って
胃薬まで出してくる始末。

そんなにナーバスになっていては、
どんなに体に良い食事をとっても
パフォーマンスは上がりません。

試験会場に着いてから、
良いパフォーマンスを発揮するには
平常心=ニュートラルな心の状態が必要です。

薬も食事も、
自分を「大丈夫」と思い込ませるのに
効果がないことはないでしょう。

それに、母と子が少しでも良かれと
いろいろ考え、工夫することは、
悪いことではありません。

しかし、日頃からブドウ糖やDHAの効果を、
腑に落ちるまで調べ尽くして
その効果に心酔し、
何度もその効果を体験している人でない限り、
さほど大きな効果はないでしょう。

食事や薬、あるいはおまじないなどより
効果の上がる方法があります。

それは脳を、
パフォーマンスが最大に発揮できる状態に
することです。

スポーツ選手は、
「皆さんの応援のおかげで頑張れました」と
よく言っていますね。

そう、応援の力があると素直に思えると
人はパフォーマンスが上がります。

センター試験の時に
会場の外で親が応援しても、
当人は恥ずかしいだけだったり、
気が散ったりしますから、
おすすめしません。

でも脳に
「応援してもらえている」と
思い込ませられると、
脳回路が刺激され、
パフォーマンスは上がります。

これを簡単にできるのが、
「感謝できる人を探すこと」。

これまでお世話になった人、
いろいろ教えてくれた人、
優しくしてくれた人、
時には叱ってくれた人を思い出し、
これらの人たちが
具体的にどんなことをしてくれて、
今、自分はそれをどう感じているのか?
を考えてみましょう。

すると、だんだん心が満たされていきます。
心が満たされた状態は、
当人にとっては心地いい状態です。

すると自分自身が前向きになり、
「できないんじゃないか」といった
不安からも解放されます。

長男には、
「感謝の心が高まれば高まるほど、
それに比例して幸福感が高まっていく」
という松下幸之助さんの言葉を、
印刷して渡しました。

そして、
「試験の前に、この言葉の横に
これまでに感謝できる人のことを書き出し、
何をしてくれたから自分の今があるのか、
考える時間をとりなさい」
と伝えて送り出しました。

幸福感が脳を活性化させ、
パフォーマンスを上げることは、
ポジティブ心理学の第一人者である
ショーン・エイカー氏が、
数多くの実験の中で
その効果を立証しています。

「自分は幸せだ」と思える人ほど
良い結果を生むことができるのです。

「自分が幸せだ」と感じる状態を再現するには、
どんな時自分が幸せを感じられるかを理解し、
その再現トレーニングを繰り返すことです。

「みらい創世塾」は、
そんなセルフリーダーシップを
体得してもらう場でもあります。

でもそこまで努力しなくても、
「感謝できる人」と
「その人の何が感謝の対象であったのか」を
思い起こし、
感謝の感情に浸るだけでも、
再現することはできるんです。

これは、仕事でも同じです。
例えば、多くの役員を前にプレゼンをする時、
緊張する人は多いですよね。

そんな場合こそ、
ぜひ感謝の感情で自分を満たしてから、
本番に臨まれることをおすすめします。

ただ、これには一つ条件があります。

それは日頃から、
人や自分の置かれた環境に対して、
感謝する心を養っておくこと。
感謝する習慣をつけておくことですね。

今回のブログを読まれて、
少しでも心が動いたのでしたら、
今日今この時間から、
出会った人に「ありがとう」の気持ちで接していきましょう。

あなたは勝負時に不安になったら、
どうしていますか?

 

 

 
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