今年はサクラの開花が早いですね。
サクラは、咲き出してから普通5、6日で
見頃は終了してしまいます。
こうした、
「季節限定、期間限定」だからこそ、
サクラの価値があると人は感じます。
これが春夏秋冬咲き続けていたら、
キレイだとは思いますが、
サクラの価値自体は下がってしまうでしょう。
「いつでも見られるし」
「珍しいものでもないし」
こんな声が出てくるのではないでしょうか。
私たちは希少性、限定性のあるものに、
価値を感じることが多々あります。
「限定販売」「期間限定の特価」
などの言葉にも、
思わず反応する人は多いですね。
この考えは、人間の命が有限であることと
深く関わってると私は思っています。
人は生まれた時から、
すべての人が共通して
「死」に向かい始めます。
この宿命を背負っているからこそ、
サクラの花が咲き始め、満開になり、
そして散るという、一連のプロセスに
はかなさを感じるのではないでしょうか。
発行部数の累計が270万部を超える
大ベストセラー「国家の品格」の著者で、
お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦さんは、
「AIになくて人間にあるものは『死』を背負っているかいないか。
人は命があるからこそ、大事にできるものがある」
とおっしゃっています。
命は有限であるから
サクラの価値をより深く感じることができる。
命は有限であるから
今が挑戦する時だと決意できる。
命は有限であるから
人の生死に直面すると、
いろんな思いを抱くことができるのです。
これから、どんどんAIの活躍領域は
広まっていくでしょう。
するとより一層、
人間でしか持ち得ないものの価値が
高まってきます。
今からそうしたことに目を向けて意識をしながら、
自分を、そして大切にしたい人を
本当に大切にしていきたいものですね。