ビジネスマンのタスク管理では、
期限を決めておくことは
誰もがやっていることでしょう。
タスクとは、課題や仕事の作業のことです。
期限を決めていないタスクが、
どんどん後回しになっていませんか?
プライベートの課題も同じです。
例えば
「今年はダイエットして体重を5キロ落とす」
という目標を立てたとしましょう。
しかし、「今年は」という抽象的な期限だと、
「やれるときにやればいいや」
と思って行動が継続できません。
結局、チャレンジしたものの
目標が実現しなかった。
こうした話をよく聞きます。
人は抽象的なものに対して、
具体的なイメージができないので
反応しにくいのです。
逆に、具体的なイメージが出来ると
本当にそれを手に入れたければ
行動できます。
その具体的なイメージを
作ってくれるのが「期限」です。
実は、私は昨年秋ごろから
原因不明の眠気に襲われることが
多くなってきました。
医者に相談したところ、
「睡眠時無呼吸症候群の可能性が高い」
と言われ、精密検査を勧められたのです。
そのため、
1月7日に検査を予約していました。
このときの検査結果によっては、
手術が必要と言われていました。
それだけは避けたいと思ったので、
1月7日の検査を期限として、
自らの力で健康体を取り戻す
という目標を立てたのです。
1月7日にベストな状態になるように、
日常の呼吸と食事と運動の改善を
意識して行っていきました。
そのおかげで、精密検査の結果は
「軽症で今のところ大きな問題なし」で、
何も処置は必要ありませんでした。
症状も今ではおさまり、
快適な毎日を過ごしています。
もし1月7日という期限が無く
いつか検査をしようと思っていたら、
おそらく慢性的な症状として
ひきずっていたことでしょう。
期限と目標を決めたおかげで、
医療的処置をすることなく
より健康で心配のいらない状態を
手に入れることができました。
期限を設定すると、
期限が来た時のイメージができます。
期限があることを
ポジティブに捉えるか、
ネガティブに捉えるか。
あなたの「期限」の意味づけに
よって変わります。
意味づけの差ついては
また機会を見て触れますが、
ポジティブにしろ、
ネガティブにしろ、
感情は動きます。
感情が動くと、身体も動き出します。
これが行動ですね。
行動が積み重なると、変化が出てきます。
これが成果ですね。
つまり、明確な期限を設定すると、
成果が出しやすくなるのです。
目標に向かう課題を
イメージしやすいよう細分化し、
行動の質を上げていく手法は
スポーツトレーニングの世界では
ピリオダイゼーションとしても
知られています。
上司から降られた仕事は、
期限を聞いておく。
部下に仕事を振るときには、
いつまでにできるのか確認する。
または、こちらの欲しい期限を伝える。
コーチングセッションでも、
相手の背中を押してあげる
有効な手段の一つとして
期限を尋ねる質問があります。
この期限の効果は
「イメージできる」ということが大切。
ですので、できるだけ短い期限を
設定することをオススメします。
設定した期限が3か月先だったら
やることを細分化して、
細かくしたそれぞれのやることに
期限を決めることです。
前述の私のチャレンジも、
予約したのが検査の1カ月前でした。
それから1週間ごとに期限を区切り、
その週ごとに理想の状態を設定しました。
細分化して期限を決める。
これによって、
未来はより身近に、具体的で鮮明に
感じられるようになります。
それが、人の行動を後押ししてくれるのです。
細分化と期限設定は成果を出すのに
大きな影響を与えてくれます。