人財育成に限らず
ビジネスでは「成果」が求められます。

成果は行動を積み重ねた結果です。
行動を地道に続けていても、
なかなか成果に結びつかなかったのに、
ある日、いきなり大きな成果を得たという
経験をお持ちの方もおられることでしょう。

私自身の例を挙げると、
中学から大学まで水泳をやっていましたが、
「自己ベストを常に出し続けたい」と思って
毎日の練習に励んでも、
タイムはなかなか伸びませんでした。

でも、ある日、
いきなり自己ベストが出る時があるのです。

もちろん、この時はうれしいのですが、
ベストタイムという成果が出せるのは、
その前に、
タイムが伸びなくても腐らず、地道に、
練習を続けていたからこそです。

それまで小さく変化していたある物事が、
突然、急激に変化する時点や時期を、
「ティッピングポイント」と言います。

『ティッピング・ポイント』の著者マルコム・グラッドウェルは、
「あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間」
とも表現しています。

成果を上げ続ける人は、
このティッピングポイントがあることを
体験で理解しています。

ですから、地道な努力を続けられるのです。

社会で成功を手にしている人たちは、
一夜にして
それを手にしているのではありません。

「必ず成果が出せる」と信じて、
成果が表に出るまで、
地道な努力と行動を続けたからこそ、
ある日、花を開かせる事ができるのです。

地道に行動を続けることが
成果を出す近道であるとは、
昔から言われていることですし、
おそらく多くの人が
頭では理解していることでしょう。

しかし、ちょっと成果が出ないと、
次から次にやり方を変える人も多くいます。

特に情報化社会の現代では、
いくらでも新しいやり方が
見つけられます。

「ダメだったら
違うやり方を見つければいい」
は、ある意味では正論です。

成功している人は、
このような考えを持ちながらも、
長く続けられるやり方も探しています。

長く続けたことが成果につながることが、
わかりやすいのが「本」です。

特にビジネス本は、
著者の長年にわたって
大事にしてきた強い想いと、
それに伴う研究の成果や様々な体験を
集めてノウハウ化したものがほとんど。

著者の人には言えない地道な努力があって、初めて、本として出版されます。

そう考えると、1冊1500円程度の
コストは安くも感じられますね。

地道な体験が成果を生むことがわかる人には、
信念があります。

「千里の道も一歩から」
「大きな成功は小さな行動の積み重ね」

成功している人を見ると
その成果にばかり目を奪われがちです。

でも本当に成功者から
学ばなければいけないのは、
ティッピングポイントを迎える前に、
どんな信念をもって、
どんな地道な行動をしていたかを
知ることです。

そして、そこから自分の行動指針を
考え、実践することです。

目先のきれいな見栄えだけを追っていては、成功はありません。

足元を見つめて、
前に進んでいきたいですね。

あなたは成果をあげるために、
成功している人のどこから学んでいますか?

 

 
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