さて今日は、
コーチングの魅力を損ねているのが、
実は第一線で活躍している
エグゼクティブコーチだったというお話です。
以前、ある優秀なビジネスマンの
セッションをする機会がありました。
セッション終了時には、
コーチングの可能性とその魅力を、
十分に実感していただきました。
その方は以前、社長の側近として、
社長に、自分用のコーチを見つけてほしい、
と依頼されたことがあったそうです。
そこでその方は、
中途半端なコーチは推薦できないと、
ネットを始めいろいろと調査されました。
そして名前の通ったコーチ会社の中から、
何名かに絞って選ばれたそうです。
その際、複数のプロコーチの方に、
「コーチングは、行動は変えられますが、
性格までは変えられませんよ」
と言われたとか。
「え!?」
私は驚きました。
「コーチングを商売としているプロが、
しかも社長や上級管理職を対象にしている
エグゼクティブコーチが、
なんということを言ってるんだ」
私は強い憤りを感じました。
「森さんのコーチングを受けて、
そんなことはないんだとわかったので
良かったのですが」
と、ご本人には言っていただきましたが、
こんなことを言うコーチがいるなんて、
とてもプロの言動とは思えません。
本物は体験してみないとわからないということですね。
特に、コーチングのように、
めったに体験することのないサービスの
場合は注意が必要です。
「性格」とは、
辞書には『その人の感情や意思の傾向』だと
記されています。
感情も意思も、
行動を生み出すエネルギーになるものです。
行動を変えるには、
感情や意思に働きかける
コーチングが効果的です。
コーチングによって、
感情や意思を変化させ続けていると、
人は自然と変化した状態に慣れてしまい、
その傾向の総称である性格も
いつの間にか変わるのです。
コーチングを一定期間受けた方は、
「見える世界が変わった」とか、
「人にやさしくなれた」など、
一様に自分自身の変化に、
驚きと喜びとを口にされます。
それなのに、
「コーチングで性格は変えられない」
とクライアントさんに話をするプロコーチと、
それを信じてしまうクライアントさんがいる。
クライアントさんに罪はありませんが、
私は残念でなりません。
改めて、
コーチングの本質が理解できる人を増やし
コーチングの真の魅力を
広めていかなければという
強い使命感に駆られた一日でした。
憤りはエネルギーです。
私自身は、
このような感情の動きは
「新たな行動のエネルギーに
転化させるチャンスでしかない」と
セルフコーチングを行って
今はプラスに作用させています。
そう考えると、
この憤りもありがたく感じられ、
次の活動にも余計に力が入るのです。