うちの娘が小学5年生だった時の話です。

タブレットで遊ぶことにはまり、
宿題や翌日の準備を
後回しにしてしまうようになっていました。

子どもたちには日頃から、
自分のやることは自分で計画を立ててやるよう、
教えています。

タブレットについても、
何時から何時までやると
自分で決めさせた上でさせていました。

でも約束の時間はとうに過ぎています。

ここは悪しき習慣がつく前に
手を打ってあげないとと思い、
声を掛けました。

私「あと何分やるの?」

娘「あと5分」

5分経過しても、
さらに10分経過しても
一向に辞める気配がありません。

私は声を大きくし、語気を強め、
「自分で言ったことを守らないのはよくないことだろう」
と叱りました。

普段は娘に対しては、
ほとんど叱ることはありません。

叱られないだろうと思っていたからか、
びっくりして娘は大泣き。

20分くらい、
ずっと泣きじゃくっていました。

しばらくハグをして
心を落ち着かせます。

そして、気持ちが落ち着いたころに
話を訊きだしました。

タブレットは楽しかったのか?
娘「楽しくてやめられなくなっていたの」

お父さんに声をかけられて
どんな気持ちになったのか?
娘「最初はやばいと思ったけど、やめられなかったの」

それを繰り返していてどうなった?
娘「宿題とかやることが後になって、それは嫌だった」

タブレットをやめたい気持はあったのか?
娘「やめなきゃと思っていたけどやめられなかった」

もしタブレットが無かったら?
娘「さみしいけどあったらやってしまう」

じゃあ、自分で大丈夫と思えるようになるまで、これは預かるね。
娘「うん」

このような会話の後、
「やめなきゃいけないと思っているのにやめられずイライラしていた。
でもタブレットをやると、その間はイライラを感じなかった。
だから余計やめられなかった。
お父さんが怒って怖かったけど、
もうイライラしなくていいとわかって安心した。」
とほっとした表情で話をしてくれました。

タブレットやスマホには
人の欲をくすぐる洗練された機能が
ありますので、一度始めると
なかなかやめられません。

大人でもスマホがやめられないのに
子どもならなおさらですよね。

娘は娘なりに、自分の心の中で
葛藤していたことを理解し、
私は嬉しくてなりました。

人は、やめたくてもやめられないものがあります。

お酒やギャンブルとよく似ていて
それがあるとやってしまう、
でもやった後、後悔してしまう。

このような状況を断ち切るには
人の力、外部の力を借りることです。

その際、介入する役割の人は
状況を断ち切らせる覚悟を持って
対処しなければいけません。

その時は、私がその役割でした。

しばらくの間
タブレットなしの生活で
娘を様子見です。

タブレットがなくなり、
昔のように自主的に
宿題や片づけをする娘の姿を見て、
環境をつくってあげることの大切さを
改めて確信しました。

娘も以前にもまして
私にいろんなことを
話してくれるようになりました。

 

あなた子どもに正しい習慣を身につけさせるために、
どんなアプローチをしますか?

 

 

 
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