自分を大切にしていますか?
今日は、部下からも上司からも責められ、
四面楚歌の職場環境だった方が、
居心地の良い環境に変えたお話です。
以前もご紹介したことのあるYさんは、
数名の部下をお持ちの中間管理職の方です。
プレイヤーとして
優秀であったYさんですが、
管理職になられてからは、
部下からは不満をぶつけられ、
上司からは
部下の管理ができていないと責められで、
精神的に参っていらっしゃいました。
ふとしたきっかけで、
私のところに相談に来られ、
セッションを始めてから半年。
今では
部下との関係性も改善され、
組織としての成果も出し続けられて、
上司から、
「他の管理職は見習いなさい」とまで
言われるようになられました。
ご本人もその変化を、
「昔は、なんで自分はこんなにできないんだろう? と自分を責めてばかりいました。今は、自分を責めることがないので、目の前のことに落ち着いて対応できますし、とても良い状態で仕事ができています」
と、穏やかな表情で話してくださいました。
自己理解を深め、
自己確信を持つ思考を習得されたので、
不安や恐れを感じることなく、
目の前のことに
正直に向き合えるようになられたのです。
Yさんは、悩まれていた間は、
「どうしたら自分は楽になれるんだろう?」といった疑問を解消しようと、
フロイトなどの心理学の本を
よく読まれていたそうです。
本を読めば読むほど、
「そういうことか」と納得はできるものの、
現実が何か変わるわけでもなく、
漫然と時が過ぎていたそうです。
そのうち不満とストレスのため、
体調不良で欠勤することが
多くなってきました。
そうすると、
さらに社内での風当たりは
きつくなってきます。
「どうしたら今の環境を、抜け出せるんだろうか?」
「自分でできないんやったら、何か手段を見つけないと」
そう思われたYさんは、
生まれて初めてカウンセリングを受けました。
そこでも思うような変化が得られず、
次に私のところへ相談に来られたのです。
Yさんはこうおっしゃいました。
「あのままだったら、(精神的に)おかしくなっているところでした。森さんのおかげです」
でもそれは違います。
Yさんは、
自ら行動したからこそ、
コーチングに出会ったのです。
本を読めば解決すると思って、
本をむさぼり読んでおられましたが、
何も変わらないことを自覚されたから、
次の手段を探そうと動かれたんですね。
本を読むことは、
知識や教養を増やすにはとても良いことです。
でも、現状に変化を起こそうとしたら、
本を読むだけでは何も変わりません。
自分で動きだし、
自分の周囲に働きかけない限り、
現状に変化は起こせないのです。
変化を起こすために行動してきた、
この半年を振り返ったYさん。
今後は、
「もっと人生の幅を広げられるよう、人を理解する力を伸ばして、人に安心を与えられる人になります」
とおっしゃっていました。
自分で行動してきたからこそ、
自分のことが理解できるようになり、
自分を大切にできるようになったYさん。
自分を大切にできるようになったからこそ、
新たなビジョンも見えてきました。
半年前は伏し目がちだったのですが、
今は力強い頼もしい目線で、
未来を見据えています。
私がこんな瞬間に立ち会えるのも、
コーチングのおかげです。
ありがたいですね。