■今日の質問「怒りの感情にとらわれた時、指摘してくれる人はいますか?」

こんにちは。悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす育成コーチの森泰造です。

 

読者の方から感想をいただきました。

4月26日分の「仕事の基準の上げ方」についてです。

ご本人の許可をいただいたので、あなたとシェアしたいと思います。

 

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本日のメルマガ、仕事の基準の上げ方に深く感銘を受けました。

 

「今こんなことがあったということは、他の人も同じことをする可能性があるということではないのか? それを防ぐには何ができる? どんな視点があればいい?」 

 

このフィードバックはとても大事にしたいと思いました。何故なら、もはや男性アルバイトさんへのお叱りではなく、男性アルバイトさんにリーダーシップを持たせるための質問だと感じたからです。

これは、自身の反省と内観をさせ、且つ同時に男性アルバイトさんに自信を与えるという素晴らしい転換です。

 

森さん、ありがとうございました。Facebookで投稿される際、改めて私はその都度シェアさせて頂きたいと思いました。よろしくお願い申し上げます。

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コメントをくださったAさんは、私の行為を「リーダーシップを持たせるための質問」とフィードバックしてくれました。

 

でもやってる本人は、この時はそこまで意図していたかというと、決してそうではありません。

 

考えていたのは、とにかく「変化を見逃さず、やり過ごさず、いかにしてその変化を地域一番店に向かうリソースに変えていくか」だけです。

 

こうやってフィードバックをもらって、そう見えるんだ! って思えたことで、なんだかうれしい気持ちです。

 

人は自分のことが一番わからないとよく言います。

言いえて妙ですね。

 

人を育成する仕事をしている私も、人に対しては相手の長所を理解しそこを引き出す術を身に着けているにもかかわらず、自分のことはその時の自分の状態に左右されることのほうが多いですね。

 

「その時の自分の状態に左右される」というのは、感情に左右されるということです。

 

普段、何でもない時は自分のことをもう一人の自分が見ている状態に意識してシフトさせられるのですが、感情的になっている時、特に怒っている時はからきしダメですね。

 

これは我を失っている状態ともいえます。

人は我を失っているときは、自分自身を導くことはできません。

生産性も0ですね。

いや、周囲への影響を考えるとマイナスかもしれません。

 

冷静に自分の状態を見られるからこそ、今の自分を得たい方向へ導けるのです。

セルフリーダーシップを発揮している状態ですね。

 

これって、他のメンバーに対してリーダーシップを発揮するときも同じです。

メンバーの状態を冷静に見られるからこそ、メンバーを得たい方向へ導けるのです。

 

巷では「アンガーマネジメント」もはやっていますが、この怒りの感情がコントロールできるようになると、どれだけのエネルギーと時間をプラスに転化できるでしょうか?

 

そして、どうしたら怒りの感情が出た時に、早急に良い状態に戻せるでしょうか?

 

私の中での答えは「フィードバックしてくれる人」に教えてもらうこと。

 

周囲の人に「森さん、今怒っているように見えますけど」と言われると、自分が感情的になっていることに気がつきます。

 

人間って怒りの感情にとらわれた今の状態に自分で気がつくと、その怒りの感情はサーッと引いていきます。

 

怒っている自分に気がつかないから、怒りが静まりにくいんですね。

 

私は最近、家庭で子どもたちが指摘してくれるようになったので、本当に助かっています。

思うようにいかないことが積み重なり、私の眉間にだんだんしわが寄ってくると、

「お父さん、今怒ってる?」

「お父さん、機嫌悪いの?」

と、すぐに言ってくれるのです。

 

そうやって言われる回数が増えると、私はだんだん「俺ってけっこう怒った顔を知らない間にしてるんだな」と気がつき、自分の表情に気を配るようになりました。

 

すると、一人で考え事を抱え込んだりしている時も、「ちょっと表情を緩めよう」と意識するようになって、ストレスも軽減されたのです。

 

怒っている状態を、率直に指摘しあえる関係って大切ですね。

職場ではなかなか難しい面もあるとは思いますが、そういう関係づくりにチャレンジしてみると、職場の雰囲気も大きく変わるかもしれませんよ。

 

あなたには、怒りの感情にとらわれた時に指摘してくれる人はいますか?

 
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