部下の話す言葉にはどう対処していますか?
最近、「承認欲求の強い部下が多い」と
いった話を複数の方から耳にしました。
よくよく話を伺うと、
「承認されないと頑張れない」と、
自分から話をする若者が多いようです。
あなたの周囲に、
こう考えている人はいるでしょうか?
このような人が部下についたら
どう対処しますか?
このような発言をする人は、
基本的に主体性が欠けています。
「○○がないと頑張れない」というのは、
ある条件を満たさないと
頑張れないということです。
ある条件とは
上司にほめられたり、
メンバーから認められたり、
ということですね。
これらは、本人の外部にあること。
「外部にあることが、動かない限り
私は動けません」と
言っているようなものです。
ですから、
「承認されないと頑張れない」と話す
若手の部下や新入社員がいた場合、
上司が「どうやって承認するか?」を
考えることは、はっきり言って愚策です。
こんなことをしていると、
部下に引っ張りまわされる上司の姿が
近い将来、
現実のものとなるかもしれませんね。
主体性がないわけですから、
主体性を発揮させるトレーニングの機会に
すればいいのです。
コーチングの視点では、
「相手の話す言葉は本音ではない」
といった前提で、相手を観察します。
「承認されないと頑張れない」の言葉には、
何かそう思うきっかけがあったはずです。
そこをあぶりだして、
当人の本音を引き出し、
その本音の欲求が満たされるようにするには、
何ができるか? を考えてもらいます。
あとは、
いつやるのか? をコミットさせれば
本人は主体的に動き出します。
人の話す言葉は、
その人の思惑という
フィルターを通して出されます。
「良い人だと思われたい」
「うまくこの場をやり過ごしたい」
等といった思惑があると、当然ですが、
本音の話はストレートには出てこないですね。
「承認欲求」は、
ある意味はやりのフレーズでも
あります。
そうした言葉に振り回されないように
冷静に人の本質を見抜いて
対処できるといいですね。