私は時々、母に会うために
寝台特急「サンライズ出雲」を利用することがあります。

朝日が差し込む寝室で目が覚め、
流れていく景色を眺めながら、
童心に返るのはなかなかいいものですね。

小さいころから、電車や車に乗ると、
景色が流れていくのが面白くて、
いつも窓側の席を取り合って、
弟と喧嘩していたことを思い出します。

田んぼの続く風景の中を走っていると、
「もうすぐ田植えをするんだろうなあ」と、
田植えの風景を思い描いたり、
家がポツポツと見えてくると、
「こんなところでも人が暮らしていて、
家族がいるんだろうなあ」などと
思いを馳せたり。

子どもの頃の私は、そんな感じで
流れる風景を眺めていました。

その時の家族の、
楽しげな表情まで、脳裏に蘇ってきます。

ある時、そんなことを思い出しながら
外を眺めていると、
とても満たされた気分になり、
感謝の念が湧いてきました。

私たち大人の価値観は、
子どもの頃の体験によって
刷り込まれています。

私の場合は、
車窓から流れる景色を眺めた体験が、
家族と一緒に旅行に出ている「安心感」と、
流れる景色を眺めながら、
「イメージする」楽しさとを
結びつけています。

それで大人になった今も、
同じような体験をすると、
とても幸福を感じるのです。

例えば、今取り組んでいる
認定講師養成講座。

受講生ひとりひとりと
価値観を共有し
「安心感」をベースに、
これからのことを先の先まで考えて、
どれだけの人の喜びを生み出せるか、
関わる人たちの表情や気持ちを
「イメージする」と、
とても大きな喜びを感じるのです。

寝台列車の車中でのような体験をすると、
講座への想いまでが、
さらに強く、鮮明に蘇ってきて、
とても大きなエネルギーをいただいている
感覚になります。
心が洗われたような気持ちにもなりました。

そんな気持ちで、
改めて今の自分と向き合うと、
新たな思いや発見が出てきたりするものです。

自分に、何か約束事をしたくなる人も
いるでしょう。

過去の良かったことを思い出すことは、
未来を創る第一歩を
心新たに踏み出そうとする力を、
与えてくれます。

例えば休日の過ごし方。
これは「童心に返る」チャンスでもあります。

目の前のことを楽しむことも大切ですが、
小さい頃の心を取り戻す、
そんな機会にされるのも
エネルギーチャージになりますよ。

楽しく充実した休日は、
楽しく充実した仕事を生み出す力です。

あなたも子どもの頃の素直で純粋な気持ちを、
思い出してみませんか?

 
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