自分がしていることの意味を質問された時、どのように相手を納得させていますか？

ただ今、真のリーダーシップを発揮し、
突き抜けた成果をあげていただくための
講座、
「みらい創世塾」9期を開講中です。

塾の中では、
コーチングを理論から実践まで、
深くかつ大量に学んでいただきます。

その「みらい創世塾」5期で学んでいただいていた、Ｋさんから
質問をいただきました。

「森さん、私の知人たちから『コーチングってスピリチュアルじゃないの？』とか、
『コーチングにそんなに一生懸命になって大丈夫なの？』といったことを聞かれるんです。
私は、コーチングの素晴らしさを理解して納得しているので、何とも思わないのですが、周囲の知人たちにどう説明していいかわからず、余計に変な風に思われているかもしれません。
コーチングってどう説明すればいいのですか？」
ということでした。

私はＫさんにこう質問しました。
私「Ｋさんは、コーチングを学ぶ前はどう思っていました？」

Ｋさん「最初は私もスピリチュアルなもので、大丈夫かな？って思っていました。」

私はさらに質問します。
私「そう思っていたものが、どう変わったのですか？」

Ｋさん「自分の可能性が引き出されて、行動が変わって、妻や社員との関係も良くなってきました」

私「今おっしゃったように説明したらどうですか？」
「そして『コーチングって何？』と、ネットで検索すれば、たくさんの定義が出てきます。
こうして沢山の定義があることを紹介して、『自分はコーチングを実践して、こんな変化が起こったから価値を感じる』と、具体的な事例を伝えて、『どう思う？』って聞いてみたらどうですか」
「それで出した答えが、その時点でのKさんの知人が考えるコーチングですよ。
その定義はこれからいろんな情報や体験があって変わってきますから、Kさんが決めてあげることではないと思いますよ」

ここまで伝えると、
Ｋさんは、納得した表情に変わりました。

自分が一生懸命にやっていることって、
意外と説明するのは難しいものです。

その場合は、
一般論と自分自身の具体的な変化を説明し、
その上でどう思うかを
相手に質問すればいいでしょう。

人は質問されると、
「コーチングとは○○である」と
何か一つの答えを伝えようとします。

しかし、物事の見方や定義は様々ですから、
いくら説明しても、
それで完璧な説明になることはありません。

コーチングもネットで調べれば、
本当に数多くの定義がありますし
コーチングスクールによっても
言っていることが違ったりもします。

正解は無いのです。

正解は、その人の中で
それぞれ作られるものなのです。

Kさんの場合だと
一般論と、Kさんの事例を伝え、
相手にイメージしやすい材料を提供します。

そして「コーチングとは○○だ」を、
相手に考えさせ、決めてもらうのです。

少なくとも、
「スピリチュアル」だと思われていた
知人の考えは変わるでしょう。

知人の問いかけに対して、
完璧な答えを出そうとしていた
自分がいたことを知ったKさんは、
スッキリした顔で
「それもコーチングですね」と
笑っていました。

人は、答えを求められると、
完璧な答えを用意しようとします。

人目が気になる人は、
特にその傾向が強いかもしれません。