みらい創世塾の塾生(当時)のKさんは、
奥さんと小学生のお子さん2人の4人家族。

Kさんは日頃から、
「なかなか子どもが勉強しないんですよね。
将来何をしたいとかも言わないし。
森さんのところがうらやましいですよ」
と私にこぼしていて、
そのため私は彼がお子さんたちに
思うように接点が見いだせず、
普段からややお説教が多いような印象を
受けていました。

そんなKさんでしたが、
私の塾で、コミュニケーションの本質や
人間心理を学ぶうちに、
だんだん変化されていきました。

Kさんが学びを生かして
職場で新たに取り組んだうちのひとつが
講座中に行ったワークです。

5分程度でできるたくさんのワークのうち、
賞賛のワークと感謝のワークを実践され、
チームメンバーの大きな変化を
生み出されたのです。

彼は、それを家庭でも実践しました。

それまでのKさんは、
子どもに対しては
「勉強しなさい」が口癖のようで、
自分の感情をストレートに伝えることは
あまりなかったそうです。

でもある日、家族4人で集まった時に
褒めるカードとありがとうカードを作って、
家族のそれぞれに対して記入し、
読み上げられました。

そしてそれを、家族全員に
「やってみて」と促したのです。

やっている最中から、奥さんは泣き出し、
お子さんが父であるKさんに向けて
賞賛と感謝のカードを読み上げる時には、
号泣されていたそうです。
お子さんの様子もそうですが、
普段と違う旦那さんの行動も
奥さんの心に響いたのでしょう。

上のお子さんは、カードを読み上げた後、
「お父さん、感動したよ」
とつぶやいたそうです。

Kさんは、お子さんの「感動した」と言葉を
彼の口から初めて聴いたとか。
そして、Kさんも号泣したそうです。

Kさんはその日のことを振り返り、
「家族全員で涙に明け暮れた、
しあわせな一日でした」
とおっしゃっていました。
下のお子さんは、その3日後には
「次はいつやるの?」
と、聞いてきたそうです。

受講していた「みらい創世塾」での最後のスピーチで、
Kさんは以下のように話してくれました。

「私はこの塾に来ていなかったら、
こんなことは一生やっていないと思います。
せっかく学ぶことを決めたので、
自分でも変わったという実感を得るには、
とにかく何でもやってみないと、
と思っていました。
仕事だけでなく家族に対しても、
精神的なストレスはあったのですが、
今はそのストレスがなくなり、
いろんなことをやろうという
気持ちになっています」

この話を聴いて、
他の受講生たちは皆感動の声をあげ、
私も思わずこみ上げるものがありました。

家族関係も仕事の人間関係も、
本質的な部分では同じです。

お互いに感情を持った人間同士ですから、
それを引き出す機会を設けるだけで
お互いの関係性は大きく発展します。
今後のKさんのご活躍が楽しみです。

あなたは、
目の前の相手の感情を引き出していますか?

 
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