【今日の質問】

部下の「がんばります」という言葉だけで

満足していませんか?

 

 

こんにちは。

悩めるリーダーにブレイクスルーを起こす、

人財育成コーチの森泰造です。

 

あなたが部下やメンバーに指導した後、

彼らはその通りに

動いてくれているでしょうか?

 

先日、部下を持つあるリーダー職の方から、

「何回言ってもできないんですよ。

ちゃんと言ってるんですけどね。

どうしたらいいのかわからないんです」

という相談を受けました。

 

部下に対して明らかに

ストレスを感じている様子です。

 

こういった場合、通常は

ストレスを感じている状態を

自分の意志で変えていただき、

主体性を取り戻すような

コーチングを行います。

 

主体性を取り戻せると

やる気も湧いてきますので、

また部下への指導に

熱を入れることができるようになります。

 

ただ、指導している内容が、

部下に伝わるに足るものであるかどうかの

確認と改善は必要です。

 

欲しい結果を出すには、

「気持ち」×「手法」。

 

主体性を取り戻すのは、

「気持ち」の部分ですね。

「手法」は、

結果に焦点が当たっている手法に

なっているかどうかが問題です。

 

先の相談してきたリーダー職の方の

話を詳細にうかがうと、

「その場では、『がんばります』と

心を入れ替えたように言ってくれるんです。

その言葉に嘘はないと思います。

でも、できないんですよ」

との答え。

 

どんな会話をしているのか聞いてみると、

理念をしっかりと教えているということ。

 

理念の話に、部下も感化されて

「頑張ります」と言ったところで

「じゃあ頑張って」で会話が終わっている。

 

頑張る心の先にある改善行動を、

見つけられる能力がある部下は

それでいいでしょう。

 

でも相談のケースでは、

行動ができていない。

 

理念に値する、

具体的な行動の参照枠が無いのが

聞いていて推測できます。

 

頑張りますというのにできない人には、

行動をコミットさせることが大切です。

 

行動をコミットさせるには、

行動しているイメージを

以下のように部下に描かせてみてください。

 

・何を頑張るのか

・頑張るを具体的な行動にすると

どんな行動があげられるのか

・その行動だけで本当に結果が出るのか

・その行動を始めるとどうなるのか

・その行動を続けるとどうなるのか

・どれくらい続けると効果が上がるのか

・行動を妨げるものがあるとしたら何か

・最初のステップは何か

・次のステップは何か

・いつそれらのステップを行うのか

・今すぐできることは何か

・できるようになるイメージはあるか

 

こうした、本人が行動しているイメージを

作らせる質問をしてみましょう。

 

「わかりません」という答えが

返ってくることもあるでしょう。

でも、ここがその人を育成するチャンス。

 

わからないことを

わかっている状態にするには、

何をすればいいのか質問しましょう。

 

その人の過去の、

わかるようになった経験も、

質問するのです。

 

仕事をしている人で、

こうした経験を持っていない人は、

まずいません。

 

例えば、コピーを取ること。

 

コピー機の取り扱いを知っている人に、

教えてもらってできるようになります。

 

これを、今の自分に置き換えさせると、

「できている人に質問する」

などになりますね。

 

できない人を、

できるようにするポイントは、

やる気にさせるだけでは困難です。

 

具体的な行動に焦点を当てて、

それをイメージさせましょう。

 

そして、

期限を決めてコミットさせること。

 

できるようになるまでは、

よく観察をしてフィードバックを

行うことですね。

 

がんばりますだけで終わらせてしまうと、

行動せずに済みますから、

部下は格好の言い訳ツールを得たと

思うかもしれません。

 

これでは、部下のためにもなりませんよね。

 

上記のような指導を受けて、

できない人ができるようになれば、

その人だけでなく、

チームの空気も変わります。

指導者としての引き出しも増えますね。

 

 

あなたは、部下の「がんばります」という言葉だけで、

満足していませんか?

 
人を動かし仕事を楽にする言葉の力 明るく出口を照らす 問いのスイッチ365日の無料メールコーチ