【今日の質問】

伝え方に工夫をしてみませんか?

 

 

こんにちは。

悩めるリーダーにブレイクスルーを起こす、

人財育成コーチの森泰造です。

 

拙著「ケンタッキー流部下の動かし方」では

「ほめ方・叱り方」に焦点を

当てて書いていますが、

あなたは、ほめる、叱るの順番を

考えることはありますか?

 

人財育成経験のある方や、

子育て経験のある方なら

理解されていると思いますが、

これは「ほめる」が先です。

 

どうして「ほめる」が先なのでしょうか?

 

ここの人間心理を理解しておくと、

部下育成や子育てだけでなく

様々な場面で応用ができるようになり、

人間関係の悩みも減らせますよ。

 

人はポジティブな点よりも

ネガティブな点の方が良く目につきます。

職場でも、

嫌な行動は自然と目につきますよね。

 

逆にほめることは、

探そうという意思を持たないと

見つかりにくいものです。

 

特に、ほめることに慣れていない方は、

その傾向が顕著ですね。

 

人は自分が見て良くないと思った行動は、

すぐ口にしがちです。

 

「そのやり方は要領が悪いよ」

「もっと整理して話しなさい」

 

人はネガティブなことを言われると、

その言葉に敏感に反応します。

ポジティブな言葉よりも

ネガティブな言葉の方が、

強く印象に残るからです。

 

これは人の、

自分を守りたい本能からのものです。

ネガティブな言葉が来ると、

「自分が攻撃される」と感じて

反応してしまうのです。

 

そのあとで、ポジティブな言葉や

ほめ言葉をもらっても、

なかなか素直には受け取れません。

 

要は、後からほめられても

ほめられた気はしないのです。

 

逆に、先にほめるとどうなるでしょう?

 

ほめられた相手は嬉しくなって、内心で

「もっと聞きたい」

「次は何を言ってくれるの?」

と、体が相手の言葉を

受け入れやすい状態に変わります。

聞く姿勢ができるんですね。

 

聞く姿勢ができたときに

ネガティブな評価を伝えたり、

叱ったりすると、

より相手は受け入れやすくなります。

 

何かを伝えたいときの目的は

「話の中身を理解してもらうこと」です。

「自分の言いたいことを伝える」だけでは

ないですよね。

 

伝えたことを理解してもらうためには、

まず相手に、こちらの話を受け止める姿勢を

とってもらうことが必要なのです。

 

コミュニケーションの上手な人は

この原則を確実に守っています。

 

「いつも頑張ってくれてるね。

感謝してるよ。ところで……」

「今日も元気でいいですね。

先日の件だけど……」

といった感じで相手に話をされるので、

その後の話をきちんと聞けるんですね。

 

逆に、

「何度言っても、全然わかってくれない」

と、ぼやいている方はどうでしょう?

ネガティブな言葉を先に、

言ってはいないでしょうか?

 

何かを聞いてほしい時には、

聞く姿勢を持ってもらうよう働きかける。

 

そのために

「ほめる」は大変効果的な

ツールとなります。

 

まずは、人の良いところを探しましょう。

感謝できるところでも結構です。

興味を持って観察することです。

 

そして言葉にしましょう。

言葉にしないと伝わりません。

 

「ほめる」は、チームマネジメントでも

定番のツールと認知されています。

ぜひ、あなたもトライしてみてください。

 

あなたも、伝え方に工夫をしてみませんか?

 
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