■今日の質問

「あなたの大切にしたいことを見つけていますか?」 

こんにちは。

悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす、人財育成コーチの森泰造です。

 

先日、ある方とコーチングセッションをしました。

Aさんとしましょう。

Aさんはご自分の仕事を持っていらっしゃるのですが、コーチングを副業としていきたいという願望をお持ちでした。

 

過去にはセラピーや心理学も学んでおられ、さらにコーチングを学んで十分な知識をお持ちです。

ところが、副業としてやっていきたいと言っているにもかかわらず、そのコーチングに対して懐疑的な思いを抱かれていました。

 

「なんだかモヤモヤしているんです。」

理由は、あるコーチに受けたセッションで、質問にうまく答えられずしんどかったといった経験があったからでした。

 

そもそも、仕事=プロとしてコーチングをやっていこうというのに、そのコーチング自体をしんどいとご自分が思っている状態では、クライアントさんを満足させるコーチングなどできるわけがありません。

 

コーチングを学んだ時には、過去の自分の学びと照らし合わせて、「これがやりたかったことだ」と思ったというAさん。

でも現在は、「Aさんの大切にしたいもの・価値を感じるもの=コーチング」の図式が成り立たないので、迷われている様子が表情からもうかがえます。

 

学んだことと実際に体験したことが違うことに、違和感を感じる時、「これで本当に大丈夫なのだろうか?」と迷うのは自然なことです。

 

こんな時は、Aさんの本当に大切にしたいものを探しに行きます。

Aさんは、心理を学んでいく中で、人をジャッジすることや感情に振り回される自分を解放したいという思いを持っていました。

 

では、なぜ人をジャッジすることや感情に振り回される自分を解放したいと思われたのでしょうか?

彼女の内面を明らかにしていく質問をいくつか重ねるうちに、彼女の過去の体験が明らかになっていきました。

そしてその表情も明らかに変わっていきました。

 

この時点で、彼女の大切にしたかったものに触れそうな状態になっていますので、こちらからは質問せずともいろんな体験を自ら話してくれます。

 

小学校のころいじめにあったこと、中学のころ救われたこと、そして結婚と離婚の経験……。

 

特に離婚されたことは、彼女に深い傷を残していました。

「その時は本当に(人生の)底でした」と彼女は言っています。

 

そこから人の心理について学ばれるようになり、学びを深めていく過程でこれまでのさまざまな出来事の原因が何であったかにも気が付き、そして自分自身の感受性が研ぎ澄まされるようになって、周囲への感謝の気持ちが自然と沸いてきたそうです。

 

このプロセスのなかに、彼女の大切にしたいと思われていたことがありました。

そこで見つけた価値観。

これを積み重ねていける姿を、コーチングの学びの中に見られていたんですね。

 

本当に欲しいものが見つかったAさんは、驚きと喜びのなか、どんどん自分からチャレンジして作り出したい世界のことを話し出してくれます。

今まで、胸につかえていたものが取れてしまったかのようです。

その語る表情は、この上ない喜びに満ちた表情でした。

 

セッションが終わった後、こんな感想を頂きました。

 

「昨日の帰り道はとってもウキウキワクワクで、スキップしてる気分でした(笑)。

私がやりたかったことはこれだ!そして、講座を受けててもしっくりこなくてモヤモヤしてた理由も、これだ!と霧が晴れました。

諸々本気で取り組んでいく覚悟スイッチを入れて頂いた感じがします。

昨夜は興奮したのか、なかなか寝付けず、でも今朝とっても爽やかな目覚めです。

朝起きたときの感覚や気分が全然違う!

感情が動き、潜在意識が書き替えられたのですね。

そうすると、こんなにも変わるんだと実感してます。

すごい!

私もたいぞーさんのようなコーチングが出来るようになりたい!

私の強力なロールモデルです。

感動して、メッセージ送ってしまいました。

感謝です」

 

コーチ冥利に尽きる感想です。

Aさんは、これでコーチとしてやっていくエンジンを手に入れました。あとは、走るのみですね。

 

人はそれぞれが大切にしたいものを必ず持っています。

それが理解できるようになると、自然と未来に向かって走り出したくなります。

 

あなたは、大切にしたいことを見つけていますか?

 

 
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