■今日の質問「学びを自分のものにする最良の方法はご存知ですか?」
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こんにちは。
悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす人財育成コーチの森泰造です。
私がその教えをもとに、破たんしかけていた家族関係を回復させ、独立開業も軌道に乗せることができた、人生の恩師・堀江信宏さん。
その堀江さんが代表を努められている一般社団法人コーチングカレッジの認定講師として、この夏から私も講座に登壇しています。
私も堀江さんの提唱するコーチングカレッジのコーチングの「実践者」から、「伝道者」に変わったわけです。
人間関係を良くしたい、幸せな人生を築きたい、どんな人に対してでも通用する信頼関係構築メソッドを学びたい、という方におすすめの、非常に再現性の高いコーチングメソッドです。
3年前にコーチ養成講座の1期生として受講していたとき、講師である堀江さんは遠く仰ぎ見るような存在でした。
まさか堀江さんと同じステージに立てる日が来るとは、この時は予測もしていなかったですね。
コーチングによって人生を変えていただいたという御恩を、今度は新たに受講される方のしあわせを創るお手伝いをするという形で、返していきたいと思います。
私は幸いなことに、前職のケンタッキーフライドチキンで、現場で人を育て上げる体験をしてきたので、人が育つ最も強力な学び方を知っていました。
それは「実践できるようになるではなく、教えられるようになることを目的にする」こと。
コーチングに関しても、多くの受講生は「実践できるようになること」を目的に学び始められます。
私はそうではなく「教えられるようになること」を初めから目的としていました。
なぜならば、その方が学びのスピードも効果効率も上がるからです。
冒頭に認定講師として登壇することは予測していなかったと書きましたが、スキルを習得するには「自分で教えることを想定したうえで学ぶ」と最初から決めていました。
他の受講生の方は、学んだ内容を振り返るために受講生同士で練習をしていましたが、私は一切参加せず、見知らぬ方に緊張感のある実践でコーチングをさせていただいていました。
これは練習と違って、痛い目に合うリスクがあります。最初のうちは「質問が難しい」とか「何を意図しているのかわからない」などネガティブなフィードバックも数多くいただきました。
しかし、この「痛み」が「このままではいけない」という危機感を生み、自分の学びを技術として習得させるスピードを上げるのです。
これも教えることを目的として受講しいていたから、「痛み」をプロセスに意図的に活かそうとしていたんですね。
もちろん、相手があることですから、その都度フィードバックやフォローアップは誠心誠意行うことは必要でした。
その後も「教えられるようになる」ことを目的に場数を重ね、プロコーチ、コンサルタントとして独立後も研鑽を重ね、(一社)コーチングカレッジの「コーチ養成講座」1期生の中でただ一人、認定講師になることができました。
これらは、すべての学びに共通することです。
例えば、私の愛読書である「7つの習慣」のような素晴らしい本を読む時。
読後はすべての方が、7つの習慣を実践できるようになりたいと思われることでしょう。
でも、ほとんどの方は実践できるようにはなりません。
なぜならば、「いいことを学んだ」で満足してしまうからです。
私は自分の「リーダーシップ実践講座」でも、「学んだこと=インプットしたこと」は必ず忘れないうちにアウトプットしてくださいと強く伝えます。
心理学者のエビングハウス氏によれば、学んだことの74%は24時間以内に忘れてしまうのです。
「復習」という形で記憶の確認と再生=アウトプットを行うことは大切ですね。
このアウトプットする手法として「教えること」を用いるとその効果はさらに大きなものにすることが出来ます。
そして実践することと教えることでは、また見る視点が変わります。
人に教えるためには、自分が学んだことを言語化して、教える相手にわかりやすい言語や図や他のツールに変換しなければなりません。
そして、学んだことの価値を理解させることも必要です。
実践するだけとは、使うエネルギーが2倍も3倍も違うのです。
あなたも、これから勉強のために本を読んだり、学びの場へ参加したりする際には、その内容を実践できるようになるという目的からひとつ次元を上げて、教えられるようになるという目的に変えてみてはいかがでしょうか。
慣れるまでは大変かもしれませんが、効果は抜群ですよ。
あなたは、学びを自分のものにする最良の方法はご存知ですか?