■今日の質問「学ぶときに絶対的な理由はありますか?」
こんにちは。
悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こす人財育成コーチの森泰造です。
また暑くなってきましたね。
後半雨ばかりだったこの夏。青空を見るとほっとします。
しばらく前に、私がコーチングを学んだ社団法人コーチングカレッジから、インタビューの依頼がありました。
コーチングカレッジで学んだ目的や課題は何か? 受講してどんな変化があったか? について質問されました。
私自身もコーチングを学び始めたころの記憶をたどってお答えしましたが、改めて学ぶことについて考えてみる良い機会になったので、メルマガ読者の方とシェアさせていただきます。
私が、コーチングカレッジを受講したのは、まだ会社員だったころです。
独立することを決めて、あるコーチングスクールに通い始めていましたが、そのコンテンツだけでは独立できるほどの自信は持てていませんでした。
そんな中、新たにコーチングカレッジの初級講座を受けたのですが、参加者は当時、確か70人から80人くらいはいたと思います(記憶が正しければ)。
そして、代表の堀江信宏さんから話を聴いているうちに「価値観を大切にする」「相手の大切にしていることを理解する」「しあわせを願う・実現する」などのフレーズと、それらを実現するプロセスがわかりやすいフレームワークになっているのを見て「人間が行動する原理原則が学べるのはこれだ!」とひらめき、上級の講座にその場で申し込みました。だれにも相談せず、その場で。
今思うと、当時の自分が最も欲しかったものは「癒し」なんですね。
当時通っていたコーチングスクールも、コンテンツとしては素晴らしいものを用意されていました。
学んでスキルアップする期待感はあったものの、自信はなかなか持てませんでした。
ただただ、自分を癒したかった。
長年の会社員生活で、絶対になりたくないと思っていた「人の顔色を見て仕事をする」社員。
自分がそれに染まりつつある状況に嫌気がさしていたのです。
自分らしさを取り戻したいと思っていました。
取り戻せない人生なら、生きてる意味なんてないと思っていました。
そして
家族関係の悪化と同時に遠距離介護による母子関係の悪化。
これから独立するにあたって、人様に提供できる価値として確信の持てる技術がないという焦燥感。
自分が何とかする以外に選択肢はないという悲壮感、覚悟。
そんな時に
だれも頼りにできないと思い込んでいた自分の中に、解決できる方法があると思わせてくれたんです。
それが「価値観を大切にする」「相手の大切にしていることを理解する」「しあわせを願う・実現する」という、コーチングカレッジ初級講座で繰り返し聞いていたフレーズでした。
そして、本来の自分自身を取り戻すこと、それが根本的な目的であったと今振り返ると思います。
これは「今振り返ると」気が付くことですが、当時は自分を癒したいという願望の為に学んでいるという自覚はありません。
とにかく、未来の人の役に立てる技術を身につけないと生活が成り立たないという思いで、必死に学んだことを実践しました。
おかげさまで、その後自分らしさを取り戻すことができ、なりたい未来を描けばそれは必ず手に入るという確信を持てるようになりました。
受講して得られたものは、他には「環境は自分が変われば変えられる」「人間はみな無限の可能性を秘めている」と言う信念、
それに「人生を楽しむ術」「人の愛情の育み方」「一生食べていけるノウハウ」「社会貢献のビジョン」「ビジョンや価値観を共有できる仲間・知人・友人」「出版の機会」などです。
他にもたくさんあります。
ここまでたどり着けたのも、「絶対にこの機会を逃してはならない」という自分の覚悟があったからなんですね。
覚悟と言うと格好いいようですが、退路を断たれていたと言ってもいいと思います。
ただ、一つだけ言えることは「目標を手に入れるための絶対的な理由」を持つことで、間違いなく人は変われるということです(私のリーダーシップマスター講座でも、絶対的理由を作るワークをやってます)。
私の体験が、何かの参考になれば幸いです。
あなたは学ぶときに絶対的な理由はありますか?