■今日の質問「困難に直面したときどうしていますか?」

こんにちは。

悩めるリーダーにブレイクスルーを引き起こすリーダー養成コーチ森泰造です(自分の肩書をより具体的に変えました!)。

 

さて、前回は堀江信弘さんの著書「自問力」のご紹介とともに、自問力(セルフコーチングの力)について書きました。

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今回はその続きです。

 

私が上司に対して、不満を抱いていたのは「正論さえ通せば問題はないはず。わかろうとしない上司が悪い」と思い込んでいたことが原因です。

 

自分の考えていることが正しい、それをやろうとしない、変わろうとしないのは、変わろうとしない人が悪いと考える人は意外と多いのではないでしょうか。

 

でも、この思考はあまり発展性を産まないのですね。

上司に不満を抱くとどうなるか? いろんなことを無意識のうちに上司のせいにしたりしてしまいます。

 

「私は正しいのに上司は認めてくれない。どうしてわかってくれないのか」

「うちの会社は前例がないと認めてくれない。そんな古臭い思考だからダメなんだ。もう俺は知らん」

と、どんどん負の思考はエスカレートしてしまいます。

もう、この時点で主体性は放棄され、他人(上司や環境)のせいにしていますよね。

 

この状態では、本人(当時の私)の発展性はありません。

この場合の良い自問は「そもそも、自分は何がしたいんだろうか?」です。

 

「正論を通そうとしても受け入れてくれない。憤りを感じる。けれど、そもそも自分は何がしたいのだろうか? 自分の主張を認めさせることなのか?」

と自分に問うと、いろんな答えが頭の中から出てきます。

 

「自分がやりたいことは、ブランド価値を上げてお客様に喜んでもらうこと。それを上司に理解してもらい仕事として進めやすいようにすること。自分が正しいと思うことを伝えてもダメだった。ではほかに手はないだろうか? 誰か思ってることを上手に伝えて仕事をしている人はいないかな?」

 

「何か理解してもらえるいい方法はないかな? 何をやるかだけでなく、その目的を理解してもらおう。単に『正しいから』だけでなく、上司が正しいと思っていることを理解してから自分の目的を話し、その上でやりたいことを話してみよう」

 

いかがでしょうか。

自分への問いが変わるだけで、行動が変わってきますよね。

 

今、仕事や家庭で周囲に不満を抱えている方に共通するのは、自分への問いが「今を何とかしたい」に集中していることです。

「そもそも自分は何がしたいのか?」

の問いは、未来を想定させる質問なんですね。

 

未来を想定した前提で質問をすることで、今やることの選択肢が飛躍的に増えてきます。

そして、今何をするか?に執着していた自分自身を解放してくれます。

すると、物事が俯瞰的に見えてくるようになるのです。

 

「そもそも自分は何がしたいのか?」を考えたら、次のステップとして「では、どんな方法があるのだろうか?」を考えましょう。

この時考える方法が1つか2つだと、それができなかったときに「やっぱりできなかった、なんて頭の固い人たちなんだ」と、また他人のせいにして主体性を放棄してしまいます。

 

手法は1000通りは最低でもあると考えてください。

自分が今思いつくのが1、2通りなら、過去の経験を思い出しましょう。自分の意見が最初は通らなかったのに最終的には意見が通った経験です。そして、他にそんな経験を持つ人を探す。ネットで調べる。書店に行く。仲の良い方に相談するなどしてみるのです。

 

あなたの悩みや問題は、間違いなくいろんな人が同じように悩んで乗り越えてきています。様々な歴史を調べれば、答えは必ず見つかります。

 

これを簡単にあきらめるから、問題がそのまま放置されてしまうのですね。

では、あきらめないで済むようにするにはどうしたらいいのか?

これは日ごろの学びの蓄積が、参照枠を増やしてくれます。

日ごろから、本を読んだり、自分がぶつかっている問題をネットで調べたりしていると、対応策・引き出しが自分の中に増えてきます。これは少しずつしか増えませんから、継続する習慣をつけることが大切です。

 

そして自分にだけ頼るのではなく、いざという時に気軽に相談できたり、解決へのヒントを示してくれるような知り合いを増やしましょう。何かを乗り越えてきた人や、優れている人が自分の周囲にいる環境を積極的に創ることです。

 

その為には人との出会いを大切にすることですね。

 

あなたは困難に直面したとき、どうしていますか?

 
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