■今日の質問「メンバーの精神的報酬が何か考えていますか?」 

こんにちは。

あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ、森泰造です。

 

先日心理カウンセラーの椎名雄一先生とのコラボで「社員が辞めない会社づくり~人材の多様性に対応するリーダーシップとメンタルヘルス」講座を開催しました。

 

受講された皆さんは大変問題意識の高い方ばかりで、学びを自分ごとに変換されるエネルギーで会場は熱気に包まれていました。

毎回のことですが、講義をするのは私でも、受講される方々の真剣さに触発されて、逆に私の方が熱くならせていただいています。本当に感謝です。

 

さて今回の講座では、最初に受講生同士で、「社員が辞めてしまう会社、社員が辞めない会社」について議論していただきました。受講生から出た意見を紹介しましょう。

 

「社員が辞めてしまう会社とは?」

・やりがいがない

・上司が仕事を一方的に押し付ける

・社内で派閥があり対立がある

・意地の悪い上司がいる

・噂話が広がる

・人間関係がよくない

・信頼関係が築かれない、共感する仲間がいない

・存在を否定される

・足の引っ張り合いがある

・閉鎖的

・サービス残業が多い

・社内いじめ、暴言、暴力

・評価制度が適切だと感じられない

・給与に仕事が見合っていない

 

「社員が辞めない会社とは?」

・仕事を信頼して任せてくれる

・仕事に誇りややりがいが持てる

・存在を受容されている感じがある

・目的が共有できている

・教育制度がしっかりしている

・人間関係がよい、楽しく助け合える

・評価が公平である

・キャリアアップにつながる、給与がよい

・多様性を受容している

・楽しい

 

こんな意見が出てきました。

みなさんの会社はいかがでしょうか?

これを見て、どう思われますか?

 

「お金の為だけに仕事をしている」と言われる方がいらっしゃいますが、本当にそうでしょうか?

何がしかのやりがいを見出さないと、仕事は続かないでしょう。

経済的な報酬だけのために行う仕事と言う認識で、1日8時間も9時間も費やすことはどう思います?

人間は時間の積み重ねでその人の人生を創っているのですから、その貴重な8時間、9時間は、意義のある時間にしたいですよね。

 

それが「精神的報酬」なのです。

仕事を一生懸命やった先にお客様の喜ぶ笑顔が見えるから頑張る、仕事を通して自分の成長を実感できるから仕事を続ける、仕事をしているときに感じられる自己重要感が自分を満たしてくれる、仕事で出会う様々な人や経験で新たな自分も発見できるワクワクする感じ……。

 

これらを日常的に見つけられる会社が「社員が辞めない会社」ではないでしょうか。

では、どうすれば日常的に精神的な報酬が見つけられるのか?

 

講座ではそのための3つのコツと、その実践方法について学びますが、ざっくり言うと以下のふたつを変えることが大切です。

それは、その人の「在り方」と「環境」。

 

「在り方」が変わると、同じ仕事でも見え方や捉え方が変わります。皆さんの周囲にもいらっしゃると思います。同じ仕事でも楽しんでやる人とぶつくさ言ってやる人。

「私は人を幸せにする仕事をしている社員」

「私は給与の為だけに仕事をしている社員」

全然違いますよね。

 

「在り方」を大切にできる人は、どんな環境でも仕事を楽しめるようになります。

講座では、そんな人になるための3つのコツを学ぶんです。

「環境」についてはまた別の機会で触れましょう。

 

あなたは、メンバーの精神的報酬は何か考えていますか?

 
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