■今日の質問「新入社員が一人辞めると、どれくらい損失があるか考えたことがありますか?」

 

みなさん、こんにちは。 あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ・森泰造です。

すっかり寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

今日は、社員の採用についてお話しします。

 

「社員を採用してもなかなか定着しない。辞める人数を見越して、採用活動をしている。」

私は仕事柄、このような話を耳にすることがあります。

 

果たしてこの考え方は正しいのでしょうか?

 

「会社は一定数の人員は必要だし、危機管理の一環として辞める人数を予測してその分多めに採用するのは、当たり前だ」

「最近の若者は、根性がないし、続かないとすぐ違う道を選ぼうとするから仕方がない」

 

確かに一理あります。

 

でもその前に、せっかく採用した人材が辞めないようにする手段は、きちんと取られているのでしょうか?

人がなかなか定着しないという事態が、どれくらいの損失になるのかを会社は正確に理解しているのでしょうか?

 

まず一つ目。辞めないようにする手段についてです。

多くの会社はその手段を自分の会社の中で議論します。しかし、「辞める社員」が出てくるのは、そんな会社の社風に合わない場合が多いのです。

 

世の中には「社員が辞めない会社」もたくさんあります。そんな会社を徹底的に調査してモデリングしている会社が、果たしてどれだけあるでしょうか?

 

手法は幾通りもあるのに、一つの改善策をやってみてそれで結果が出ようが出まいが満足していることはないでしょうか?

 

そして二つ目。コストについてです。

新卒であれ、中途採用であれ、社員が入社後日の浅いうちに辞めると、当然その時までに支払った採用経費と辞めるまでに支払った給与は価値を生みません。

 

一般的な企業で新入社員の採用経費と1年分の給与、研修費用などを換算すると一人400万円とも言われています。1年で1人辞められるとその金額が流出することになりますね。

 

そして、時間的なコスト。

採用にかけた時間、育成にかけた時間。これも無駄になります。

 

そしてそして、多くの人が忘れがちですが、私が最も大切だと考えるのが精神的なコスト。

辞める人をあらかじめ計算してしまうと、一定数はやめても仕方がないという前提が働き、それは本当にやめてしまったときの「言い訳」に使われます。

 

「最近の若い子は……」

「うちについていけない子がいても仕方がないよね……」

「なんでちゃんと自覚してこなかったんだろうか……」

 

これって、すべて採用・育成する側の「言い訳」です。

 

そして、社内には一定数の退職は致し方なしという雰囲気が生まれ、それは会社が「人を育てて、業績を上げるとともに働きやすい会社にする」ことを目指そうとしていた場合、その達成を妨げる見えない大きな要因となっているのです。

 

このようなことは、社内で採用の本当の目的と目指すべきところがなかなか言語化されていない場合や、採用・育成は一部の人間の仕事だと言う発想からも生まれます。

 

以上をまとめますと、採用して日が浅い社員が辞めると、

経済的なコスト:一人400万円(新入社員が1年でやめた場合の概算)×人数

時間的なコスト:一人にかけた採用と育成の時間

精神的なコスト:社内に他責(人のせい)の概念が生まれる。残った社員に向けて、主体性を発揮させようとスローガンを出しても、主体性がなかなか育たない

が、常態化してしまいます。

 

同じ会社でもやり方を研究すれば、こうしたことは無くなり、さらに育成のノウハウを社内で共有することができるようになります。

みなさんの会社でも、ぜひ一度真剣に議論されてみてはいかがでしょうか?

 

みらい創世舎が、2月に開催する「社員が辞めない会社づくりセミナー」でも、この問題を解決に導くためのヒントをお伝えします。

前述した「辞めない会社のモデリング」にする材料も豊富に用意されていますので、自分の会社の現状を何とかしたい! とお考えの方はこの機会をぜひお見逃しなく!

来年度の新入社員育成についてのご相談も受け付けております。

 

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あなたは新入社員が一人辞めると、どれくらい損失があるか考えたことがありますか?

 
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