■今日の質問「相手はそれをする理由を納得していますか?」

 

こんにちは。あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ・森 泰造です。

 

先日、銀座でコーチングの勉強会に参加してきました。

オーストリアの料理、デザートで有名なレストランでしたが、このような高級なところにいると不思議と落ち着いた気分になります。

 

自分と向き合うことが苦手だった昔は、このような場では緊張してなんとも居心地が悪くなったりしていたものですが、セルフコーチングのおかげで自己許容ができるようになると、空間の中にいる自分を楽しめるようになりました。ありがたいことですね。

 

そのすぐ近所にスーツケースなどを販売しているお店がありました。どのスーツケースも、ビジネスバッグも\5400均一。狭い店内は、外国人観光客でごった返しています。

私も出張用のスーツケースのローラーが破損していたので、買おうかなと思いましたが、いきなり買って質の良くないものだったら後悔するなと思い、そのまま勉強会に行きました。

 

すると、同じ勉強会に来た仲間が、その店でビジネスバッグを購入して勉強会にやってきました。

「いやあ、買っちゃいましたよ。2万円近くの物が5400円でしたから」

「品質は大丈夫?」

「銀座の一等地で商売していて、偽物はないでしょう」

と、さも自慢げな様子です。私はそれもそうだな、自分も買っとけばよかったかもと思い始めました。

 

するともう一人の仲間も、

「あそこの店は僕も友達に付き合って買いに行きましたけど、間違いないですよ」

と言い出しました。

「どうして間違いないんですか?」

「仕入れのルートを持っていて、しかも在庫を置かずに仕入れたら即売るシステムだからですね。だから品ぞろえも少ないでしょう?」

 

狭い店舗で家賃を少なくし、在庫管理費を極力減らし、独自の仕入れルートを持っていることで、観光客が来る一等地で安く売る。

納得のいくビジネスモデルです。

 

こうなると、勉強会の帰りに必ず買おうという気になります。そして買いに行きました。

 

人は未来のわからないことには不安だから慎重になってしまうのです。でも理由さえあれば、私のように簡単に行動できます。

それは、行動する本人が納得する理由。

 

「やりなさいと言って、やる理由も伝えているのにやってくれない」

こんな相談を受けることがあります。

 

でも私が返す言葉はシンプル。

「本人はその理由に納得していますか?」

 

逆に納得できる理由があると、自然と人は動き出すものです。結局、行動する本人がその理由に納得できていることが大切、ということですね。

そんなことを考えながら、仕事や生活を考えるともっと思い通りになることも増えていくでしょう。

 

相手はそれをする理由を納得していますか?

 
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