■今日の質問 趣味や特技をやっている先にあるものは何ですか?
こんにちは。あきらめかけている人をあきらめない人にするコーチ・森泰造です。
暑いですね。東京でももうセミの声が聞こえてきます。
私が少年時代を過ごした熊本は(田舎はどこでも同じだと思いますが)、セミの声があまりにも大きくて、寝ていてもしょっちゅうそれで目が覚めるほどでした。セミの声を聞くと、ジリジリと太陽に照らされながら学校のプールで泳いでいたころのことを思い出します。
私は中学から高校、大学と水泳部に所属していました。幸運なことに、高校と大学では主将も経験させていただきましたが、社会人になるとだんだんプールから足は遠のき、30代前半には早くもメタボ体型になってしまいました。
このままではいけないと思い、健康な肉体を取り戻すと決意して10年。今では週に2回、あわせて8000mを目標に泳いでいます。
おかげさまで、以前の自分よりはるかに頑丈な体と健康的な精神を手に入れることができました。
このことを人に話すと、「自分も真似したいけれど、とても続けられそうにない」と言われることがあります。確かに、ただ単純に「泳ぐ」だけでは多くの人は長続きしません。泳ぐことを習慣にした先にあるもの、これが自分なりに見えないと難しいでしょう。
成功させたいのならば、痩せることはあくまでも手段であることを理解し、その先に手に入れたいもの(健康的な肉体と精神、足取りの軽い日常生活から感じられる幸せなど)が、明確に見えていることが大切です。
私が泳ぐ先に見ているものは、単に体重を落とすことではなく、頑丈な肉体を手に入れることや、その日の泳ぐ目標を達成することで得られる自信です。
また、呼吸が大きくなることにより精神が安定し、ストレス解消になることも実感していますし、夢中になって泳ぐことで思考のリミッターを外し、ひらめきを得るためのよい機会にすることもできると感じています。泳ぐことに人生を重ね合わせて考えることもありますし、自分の子どもたちと一緒に泳ぐことで、あと10年は親子のコミュニケーションを取っていたいという願望も持っています。
私はこのような目的、目標の中から、その時に応じて気分に合ったものを選んで泳いでいます。場合によっては、泳いでいる途中で目標を変えることもあります。目標に対し、「やらねば」とひたすら義務的にしか感じられないようなら、さっさと目標変更。「きつい」「しんどい」では続かないですから、できるだけ楽しめる材料を増やすのです。
そうやって得られた、自信や思考の転換、精神の安定、人生を俯瞰する力、子どもと遊ぶ楽しみなどは、仕事のリソースになります。ですから趣味とはいえ、もしも泳ぐことを辞めてしまったら、私の仕事の能率はおそらく下がってしまうことでしょう。
みなさんも、ぜひ今のご自分の生活を見直して、楽しい、ワクワクする、集中できるなど、気持ちが動く趣味や特技を磨いてください。
プライベートで没頭できる趣味や特技には、「没頭する理由」が必ずあります。
その面白さを分析して、ご自分なりの取り組む目的を考えてみることで、さらに楽しめるようになること間違いなしですよ!
あなたが趣味や特技をやる先にあるものは何ですか?