■今日の質問「生きている意味って誰かから学んでいますか?」

 

こんにちは。みらい創世舎の森泰造です。

 

前回のメルマガでは、安心安全の環境で物語の主人公であるきいちゃんがチャレンジしていたこと、そして安心安全の場が作れても、「現状維持症候群」の人がいるとなかなか良い方向に変化する組織にはなれないこと、それを打破するには、目標設定と信頼関係、支援環境が必要だということを書きました。

 

今日は、作者の山元加津子さんがきいちゃんから学んだことについてお伝えしたいと思います。山元さんはこの本のあとがきにこう書いています。

 

「きいちゃんに出会ってから、自分は教員だから教えるんだ、指導するんだと思うのをやめることにしました。人と人はどんな関係であっても、教えあい学びあい、助け合って生きているんだと思ったからです。養護学校で出会った子どもたちは、いつも生きるってとてもすてきなことなのだ、大好きなことがとても大切なのだと教え続けてくれるのです」

 

いかがでしょうか。

私はこの言葉に非常に共感します。

学びはどんなところからでも、どんな人からでも学べます。その為には情報を受け入れる姿勢が大切。謙虚な人ほど深く学べますよね。

 

山元さんのように、子どもたちが教え続けてくれるという姿勢は、意図して持たないとなかなか身に付きません。同じ先生でも、自分が常に子どもたちより上位のポジションであることを重視する人だと、同じような子どもたちの行動を見ても捉え方が変わってしまいます。

 

現代は情報過多で、大抵のものならば手に入るし、自分自身が本当に大切にしたいものを探さなくても、そこそこ快適に過ごせる環境が簡単に手に入ります。短期的な欲求は簡単に満たされる社会なんですね。

山元さんが教え子たちとの間で育んでこられたような、人と人とが深く交わることから生み出される価値など気にかけなくても、なんとなくそれなりの人生は送れてしまいます。

 

でも、果たしてそれいいのでしょうか? 私たちは何のために生まれ、何のために生きているのでしょうか? 人間であることのすばらしさってどういうことなのでしょうか?

 

お一人お一人、答えは違うと思いますが、このような問いを忘れずに自分に投げ続けていたいものだと思いました。

 

生きている意味って誰かから学んでいますか?

 
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