こんにちは。みらい創世舎の森泰造です。

子育てコーチングシリーズも、ついにPART4まできましたね。

 

今日は、親としての自分の内面を観察し、自分と向き合うことで子育ての質を上げるセルフコーチングの方法について書きます。

 

そもそもコーチングとはコミュニケーションの技術で、相手を理解するために傾聴や質問をすることで、相手との「ラポール」(信頼関係)をまず築きます。また、ラポールを前提とした傾聴・質問・承認・フィードバック・提案要望を使って相手を理解し、相手の気づきや主体性を引き出します。

 

セルフコーチングは、この「相手」を「自分自身」に置き換えて行います。自分を理解することで自分自身への信頼を深め、言動に確信を持てるようになることを前提に、いろいろな質問を自分に投げかけ、新しい気づきを得ます。

 

これが習慣になっている人は、自分の内面を理解しようとしているので、情緒的にも安定し、主体性をもって動くことができます。逆に自分と向き合えない人は、自分自身に対する信頼や言動への確信が持てず、いつも不安を感じていたり、変化することを避ける傾向にあります。

 

セルフコーチングを習慣としたい方は、自分の感情にアンテナを張っておき、感情が過度に動いたときには「どうしてこんな感情になっているのだろう?」と自らに問いかけてみましょう。

 

例えば、子どもに注意してもなかなか言うことを聞いてくれず、頭に血が上って自分でも思いがけないほどひどく怒ってしまったとします。そんな時にはまず、「今、私はどうしてこんなに怒っているのだろう?」と自分に問いかけてみてください。すると例えば、「私が何度言っても、子どもは生返事をするだけできちんとやろうとしないから」などといった答えが頭に浮かぶことでしょう。次に「それはどうしてだろう?」と更に自分に問いかけます。例えばその答えが「遊びに夢中になって話をちゃんと聞いていないから」ならば、さらに「遊びに夢中な時にも親の話に耳を傾けさせるにはどうしたらいいだろう?」、あるいは「子どもに注意するには、遊びがひと段落してからでも遅くなかったのでは?」というふうに、さまざまな角度から質問を続けていきます。

 

そしてここがポイントなのですが、ある程度質問を繰り返したら今度は「本当はどうなりたい?」と問いかけてみてください。すると「子どもとはいい関係でいたい。強く叱ったからって効果があるわけでもないし」といった答えが出てきます。もうこのころには怒りはほとんど静まっているはず。その上で、「じゃあどうしようか?」と考えてみましょう。「遊びがひと段落したころを見計らって声をかける」「子ども自身にやるべきことをいつやるのかを決めさせる」といった冷静な対応策が見つけられるのではないでしょうか。

 

こうしたセルフコーチングの習慣を身に着けることで、親は子どもの態度に振り回されることが減り、むやみやたらに叱ることによる精神的な疲労からも解放されるのです。それには日ごろからセルフコーチングを生活の中に取り入れておくことが効果的。朝起きた時には「今日はどんなステキなことがあるかな?」、夜寝る前には「今日はどんなことに感謝できたかな?」など、一日の中で自分と向き合うタイミングを決めておくとよいでしょう。

 

慣れていないことを習慣にするには、反復訓練しかありません。できるようになると、あなたの生活も、見える世界も変わってきますよ。見える世界が変われば、子どもや配偶者を始め、職場の同僚や部下などそこにいる人すべてへの態度も変わります。

 

子育てはもちろん、あなた自身のためにも、よい質問を自分自身にすることをぜひ意識してやってみてください。

Let’s Try!

 

あなたは自分の内面と向き合っていますか?

 
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