■今日の質問「思春期の子どもにどう接していますか?」

こんにちは。みらい創世舎の森泰造です。

先日、ある中学校から保護者の方々を対象に「思春期子育て講座 子育てコーチング」の講演依頼を受けました。

 

弊社のビジョンは「個人の輝き、働く楽しさを届けるしあわせ実現企業」。働く人々を活動の対象にしていますが、起業した大きな理由の一つは、社会からコミュニケーションの阻害による不幸せを無くし、子どもたちが大人になる未来を楽しみにできるようにしたいとの強い思いでした。

 

こうした前提があっての上記のビジョンなので、今回の依頼は私にとってもたいへん大きな意義を持ちます。ぜひとも成功させて多くの方の子育てがしあわせなものになるお手伝いをしたいと、講座の準備に励んでいるこの頃です。

 

今回の講座を期に、私の周囲の親御さんたちからも「森さんの子育てコーチングの話が聞いてみたい」と声をかけていただくようになりました。「思春期の子どもと親の関係性」について悩んでおられる方は予想以上に多いのですね。

 

そういうわけで、このメルマガでも講座を先取りする形で、数回に渡って思春期の子育てを楽しむコツについて書いてみようと思います。お子さんをお持ちの方はもちろん、お持ちでない方も「人を育てる」という観点からどうぞお付き合いください。

 

思春期の子どもとよい関係を築こうとするのなら、まず大切なことは子どもたちの状態を理解することです。

 

思春期の子供たちは身体的な変化による自分の存在認識と他人との比較、恋愛や長期的な視点での友情などの情緒的な変化、単純思考から複雑なものを整理して考えられるようになるという思考面での変化、親や周囲から大人扱いされるなどの対応面での変化など、多くの変化と向き合うため、情緒的に不安定になる傾向にあります。

 

親の言うことに対して反発したり、無視するなど、いわゆる反抗期と呼ばれる態度は、子ども自身が様々な変化にどう対応したらいいか模索しているという、成長の途上にあることの証明でもあるのです。

 

多くの親は、反抗している我が子の行動だけに焦点を当てて対応してしまいます。親に指摘された行動が自分自身の不安定な状態から出た態度であることは、子どもたちは理解できていません。自分が自信をもって取った行動ではないことを捉えられて、善悪を親に判断されてしまったら子どもたちはどのように感じるでしょうか?

 

反抗的な態度をとる理由の一つには、「自分のことを理解してほしい」という願望、言いかえれば親への依頼心が隠されています。ただ、もうそんなことを口にする年齢ではないと自覚していますし、自分で自分のことを決める、いわゆる「アイデンティティー」を模索しながら確立させている時期だということもあって、反抗的な態度として出るのです。

 

これを親として否定的にとらえるのではなく、大人になっていく成長のプロセスとして捉えることができるようになると、「子どもの行動で親の対応を決める」から「子どもの行動の背景を考え、観察して見守った上で対応を決める」と変われるのではないでしょうか。

 

認識が変われば、事実は同じでも感情や気持ちが変わります。感情や気持ちが変われば親の行動も変わります。そしてそれは、子どもにも伝わります。

 

まずは相手のことを理解すること。これは弊社の大切にしている価値観でもあります。

子どもたちの状態を理解したら、今度は親としての在り方を考えましょう。

この続きは次回に!

 

あなたは思春期の子どもにどう接しておられますか?

 

 
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